自分軸と自己中の違いって何?自分軸で生きていくために大切な5つのこと
誰もが他人の目を気にせず、自分の意志で生きていきたい
周りに合わせて行動するのではなく、自分がどうしたいのかを優先させて生きていきたいと思っています。
一方で私たちは子供のころから、他人に迷惑をかけないよう、他人の評価や期待に応えられるように育ってきました。
そのせいで自分の気持ちに蓋をして自分のしたいことを見失ってしまっていることもままあります。
自分の行動や発言の基準が、周りがどう思っているのか、社会的評価はどうなのかになっていて
大人になってからも自分のしたいことや、自分の本当の気持ちがわからなくて苦しんでいる人も少なくないかもしれません。
誰もが望む、自分の価値観や信念、目標に基づいて行動し
他人の意見や期待に左右されずに自分らしく生きる自分軸を持った生き方。
その一方で自己中心的な発言や行動は批判の対象となります。
自分軸と自己中の違いはどういうものなのでしょうか?
自分軸と自己中の違いを理解することは、より良い人間関係を築いて、自己成長をするにはとても大事なことかもしれません。
自分軸と自己中の違い、自分軸を持つことの大切さや、自己中にならないための方法について考えてみました。
自分らしさを大切にしながら、他者との調和を図るためのヒントになればと思います。
自分軸って何?自分軸を持ってるってどんな人?
まず、自分軸を持っている人ってどんな人を思い浮かべますか?
私がイメージする自分軸がある人をあげるなら
自分に自信がある人、責任感がある人、決断力のある人、自分の意見をはっきり言える人、言い訳をしない人…etc.
一言で言えばカッコいい人。決断力があって、自分の意見をはっきり言うけど
人を傷つけたりしない、自分の行動や発言に責任を持っている人。
大きな声で自分の意見を押し通して、肝心な時にいなくなるような無責任な人とは全く違う人。
そんな、イメージですが皆さんはどうですか?
自分らしく自分軸で生きていくってそもそもどういう生き方なのでしょうか?
また、自分軸を持った人とはどんな人なのでしょうか?
自分の価値観・信念がはっきりしている
まず、自分軸のある人は自分が何を大切にして、何を信じているかがはっきりとわかっている人ではないでしょうか。
自分が大切にしている価値や信念に基づいて意思決定ができるので
決断も早く、行動に一貫性があるので他人からも信頼されます。
困難な状況でも自分の信念を持っていれば、目標達成に向けて前向きに取り組むことができます。
さらに、他人の評価に依存せずに自分の価値観がわかっているので
精神的に安定していて、落ち着いていろんなことを判断でき、より充実した人生を送ることが可能となります。
ただ、自分の価値観について聞かれたら答えに詰まってしまう人もいるかもしれません。
自分の価値観や信念がはっきりすると意思決定が明確になり、さらに周囲からの信頼も得られるようになるので
是非この機会に自分が何を大切にしているのか、自分自身に向き合い問いかけて
じっくり考えて他人の評価によらない、自分だけの大切なものを見つけてください。
自己肯定感が高い
自分軸を持った人は自己肯定感が高い人だといえます。
自己肯定感が高い人とは、自分自身を価値ある存在として認め、肯定的に受け入れている人です。
自分の長所はもちろん短所も受け入れ、自分の感情も否定することなく素直に認めているので
自分の意見や感情を率直に伝えることができます。
ありのままの自分を肯定的に受け入れていることで、
おのずとほかの人も自分と同じようにありのままで受け入れることができます。
それはつまり、自分を大切にするように、他人も尊重し、共感や理解を示すことができるため
周囲からも信頼されやすく、良好な人間関係を築くことができます。
一方で自己肯定感が低くてつらい思いをされている方も少なくないかもしれません。
自己肯定感は育ってきた環境にも強く影響を受け、長い時間をかけて培われているので
自己肯定感を高めようとしても一朝一夕ですぐには変われないかもしれません。
でも、まずは自分が自分の理解者であってください。
無責任にあなたを批判する声には耳を貸さないでください。
あなたの人生に責任を負えるのはあなた自身だけなのですから
まずは、自己肯定感を高めることは自分の人生に必要不可欠なことと捉えてみてください。
目標がある
自分軸がある人は自分が大切にしている価値観や信念のために何を達成したいのかを理解しています。
つまり、目標があります。
目標を持つことで、自分の価値観に沿った行動ができます。
また、目標をもって努力することで、新たなスキルや知識を習得して、自己成長を実感することができます。
自己成長を実感できれば、自己肯定感が高まって、さらなる挑戦への意欲がわいてくることでしょう。
言い訳や愚痴を言わない
自分軸のある人は言い訳や愚痴を言わない人と思いますが、どうでしょうか?
言い訳や愚痴を言わない人は、おそらく、困難な状況や失敗に対して前向きに対処し
他人や環境のせいにしいないで自分の責任を受け入れられる人だと思います。
もちろんそれは悲観的に状況を受け入れ、短絡的に責めを負うこととは違います。
失敗や困難な状況にあえばそれを成功の機会ととらえ、問題解決に向けた具体的な行動をとることです。
言い訳や愚痴を言うよりも、今ここで何をすべきかを考えて、行動することは
案外困難な状況を前向きに乗り越えられるコツかもしれません。
ちなみに、私はというと、言い訳も愚痴も言います。なんなら悪口も。
困難な状況に直面して、どうにもできない状況に陥って、明らかに自分に非があることがわかっているならなおのこと
そんな時こそ、やっぱり言い訳も、愚痴も言いたくなります。
そんな時は、自分を許してくれる人に甘えて愚痴や言い訳を聞いてもらいます。
話して聞いてもらって気持ちの整理ができればその後は自分がすべきことがだんだんわかってきます。
自分軸のある人は気持ちの整理も自分自身でできるのかもしれませんね。
尚、愚痴や言い訳を聞いてもらった後には感謝の気持ちを伝えることも忘れずに。
他人の影響を受けない
自分軸がある人は自分の価値観や信念に基づいて行動できるので
良い意味で他人の影響を受けない人だといえるのではないでしょうか。
「良い意味で」というのは、日本ではいわゆる「空気を読む」ことができる人の評価が高いことがあります。
周囲の状況を気遣い、その場の状況を察知することで、無駄な作業を省いて業務の効率化を図ることができるためです。
しかし、最近ではむしろ「空気を読まない」ことが大切だといわれています。
空気を読まずに意見を言うことで、多様な意見が集まり、健全な議論がされ、より良い解決策につながることがあるからです。
良い意味で、空気を読まず、他人の影響を受けない人はいわゆる同調圧力などに屈することなく
強い意志を持って自分の信念や価値観に基づいた目標に進むことができるのではないでしょうか。
自分軸と自己中の違いって何?
ここまで自分軸を持った人について考えてみました。
一方で自分軸と自己中の違いは何なのでしょうか?
自分軸を持った生き方はとても魅力的で自分もそうありたいと思うところですが
とらえ方によっては自己中心的な振る舞いになりかねない部分がありそうです。
自己中心的な人は、自己主張が強く他人の感情や意見を無視したり、無責任な行動をする人だと思います。
身近にこんな人がいると、たいてい人間関係は悪化します。
自己中心的ではなく、自分軸を持つために
自分軸と自己中の違いは何かについて比較してみました。
価値観に基づく行動か自己中心的な行動か
まず、自分軸のある人は自分の価値観、信念に基づいて行動します。
一方で自己中心的な人は 自分の欲求や利益を優先して行動します。
例えば誠実であることを価値観に持っている人は、正直であることを基準に選択し、行動します。
弱い人には寛容であるとの信念を持つ人は、自分より弱い人に対して優しい選択をすることでしょう。
反対に、自己中心的な人は自分の利益を優先するため、他人の意見を聞かず、他人の気持ちもないがしろにします。
場合によっては自分の利益のために他人を利用することもあるかもしれません。
そのような行動をする人にはあまりかかわりたくないものです。
自己中心的な行動は短期的には利益があるかもしれませんが、長期的には人間関係を悪化させます。
健全な人間関係を築き、より充実した人生を送るためにも自分の価値観をもって行動したいものです。
周囲への配慮はあるのか
自分軸のある人は自分の価値観と信念を大切にしていて
他人にも同様な価値観があることを認めているため、その意見や感情を大切にします。
一方で自己中心的な人は他人の意見や気持ちを軽視し、自分の意見や欲求を押し通します。
例えば会議のような場面で、自己中心的な人は他のメンバーの話を聞かずに自分の主張を押し通すことがありますが
自分軸のある人は、他人を尊重しているため、他のメンバーの意見をしっかり聞き最適な解決策を提案します。
また、友人との約束をする場面などでは、自己中心的な人は自分の都合で一方的にきめて、相手のスケジュールを考慮しないこともありますが
自分軸のある人は友人との約束を守るために、自分のスケジュールを調整し、相手の都合にも配慮します。
このように、自己中心的な人は自分の利益を最優先するため、他人への配慮が欠けることが多いです。
一方、自分軸のある人は、自分の価値観に基づいて行動しながらも、他人の意見や感情を尊重するため、健全な人間関係を築くことができます。
この違いが、長期的な自己成長や人間関係の質に大きな影響を与えます。
自己成長があるのか
自分軸のある人は、自分の価値観や信念に基づいて目標を設定し、学び続け、自分を成長させる姿勢を持っています。
一方で、自己中心的な人は自分の意見や考えを優先して、他人の意見を聞き入れないため
異なる視点のアイデアを取り入れる機会を失い、自己成長が停滞しがちです。
また、自己成長には、自分の過ちを認識し、それを改善するための努力が必要ですが
自分の失敗や問題を他人のせいにする傾向があり、責任転嫁するこはでそのプロセスが阻害されます。
他人の意見やフィードバックを建設的に受け入れることができれば、自分の問題点を改善し、成長するための具体的な手段を見つけやすくなります。
自分軸のある人は自分の価値観に基づいて行動することで、自己成長が促進されます。
さらに、新しいことに挑戦し、自分を高めることができるでしょう。
まとめ:自分軸で生きていくために
自分軸と自己中の違いについてまとめてみましたがいかがだったでしょうか?
自分の価値観と信念をもち自分軸で生きていこう!と誓って行動してみても
自分の中の価値観や信念が未熟だと、時として周囲には自己中心的な振る舞いに映るかもしれません。
自分軸を持つことは他人を無視することではありません。
もちろんむやみに他人の意見を聞き入れ迎合することでもありません。
自分の行動が自分の内の価値観と信念に近づくためは気づきや努力も必要です。
それには周囲のかかわりは欠かせません。
あなたの周りのその人もあなたと同じように素晴らしい価値観と信念を持っています。
自分の目標を成し遂げたいのなら周囲の人を尊重する気持ちを忘れないでください。
そして自分の言葉、行動に責任をもって生きていければおのずと自分軸が育まれていくはずです。
自分軸と自己中の違いは一見似ているようでも全く違うのです。